出演者インタビュー
akakilike『眠るのがもったいないくらいに楽しいことをたくさん持って、夏の海がキラキラ輝くように、緑の庭に光あふれるように、永遠に続く気が狂いそうな晴天のように』
2020年5月14日 聞き手:倉田翠
私たちの作品を見に来てくださるお客さま、または、お家で少しのんびりしている皆さまへ
どこに表記するにも面倒くさく、出演者すら覚えられないほどの長いタイトルの作品、『眠るのがもったいないくらいに楽しいことをたくさん持って、夏の海がキラキラ輝くように、緑の庭に光あふれるように、永遠に続く気が狂いそうな晴天のように』
は、2019年8月に京都、9月に東京で上演された、akakilikeと京都ダルクの共同制作舞台作品です。
京都ダルクは、違法薬物に限らず、向精神薬、市販薬、アルコール等の薬物から解放されるための薬物依存症回復支援施設です。薬物を止め続けたい仲間を手助けすることを目的に、「プログラムに従って徹底的にやれば必ず回復できる」という希望のメッセージを伝える活動を行っています。料理、畑仕事、ボランティアなどを仲間たちとの共同生活の中で行うことで、回復へと繋げています。
2018年3月に彼らと出会った私は、これまでその生活の一部を共にしてきました。そこで知ることができた彼らの生き方、そして今生きていること、それらを元に、13人の仲間たちと舞台作品を制作しました。
彼らは、この作品のことを「倉田さんの劇」とか「ダルクの劇」とか呼びます。それはおそらく私が「演劇じゃなくてダンスやから、いや、別にダンスでもないけどとにかく演劇ではないから」などと意味のわからないことをずっと言っていたのと、稽古が始まってから、彼らが自然にこれは劇だと判断した、ということだと思います。私はこの呼び方をなかなか気に入っている。
「劇」と「演劇」には大きな違いがあります。同じ意味合いもありますが、「演劇」には絶対ついてこない意味が「劇」にはもう一つあります。
うまいこと言ったもんだ、と思います。
私は彼らの呼び方をいただいて、この作品を「ダルクと作った劇」だと思っている。
さて、そのakakilikeと京都ダルクが作る劇が、2020年12月、富士見市民文化会館 キラリ☆ふじみ(埼玉)にて、上演されることになりました。
この作品を是非うちで、と、そして、ダンス作品として迎え入れてくださったキラリふじみさんには本当に感謝しています。あと、すごいな、とも思っている。
何度か劇場の方とお話する中で、地域と密着した劇場さんなのだな、と感じる部分がありました。それは、私たちにとって、とても嬉しいことでもあり、挑戦でもあります。
京都ダルクと、埼玉にお住まいの地域の方々が出会う可能性は、ほとんど、ないに等しいと思うんですね。なんなら、会わなくたって全然いい。ただ、こんなチャンスがあるなら、是非、出会っていただきたいと思っています。
それで何かを理解しろなどということではないです。私だって理解しているわけではない。
皆さまが今お持ちの薬物依存症のイメージを持って、もしかしたらイメージすらないかもしれない、それでも、とりあえず見てみて欲しいなと思っています。
とは言え、「観に行く」というのは、結構大変なことだと私は思っています。何を観に行くにしてもです。
なので、ちょっとそのきっかけや、手がかりみたいになればいいなぁ、と、昨年の作品に出演してくれていたメンバーに、インタビューをしてみました。インタビューというか、雑談かもしれない。お話を聞く相手によって内容は違うし、何だということはない。
お時間あれば、読んでいただけたら嬉しいです。
「ただ私たちは、薬物をやめるために集まっている人間なんです」※作品中のサトシさんのセリフより
倉田翠
翠:前回の舞台にで出てもらった訳なんですけど。凄いことやと思う。京都東京ツアーしてるし。 公演の感想とかあったら。
タイチ:僕は楽しかった。そやな... 振り返ってみると、よくやったなって思います(笑).....本文を読む
翠:そういうことも含めて、去年の公演を観てくれた率直な感想があれば。ダルクの施設長としてでもいいし。
ユズ:感想...あんまり覚えてないんですよね。(笑)
翠:ははははは!!(笑).....本文を読む
【埼玉&京都ツアー決定!! 】
akakilike『眠るのがもったいないくらいに楽しいことをたくさん持って、夏の海がキラキラ輝くように、
緑の庭に光あふれるように、永遠に続く気が狂いそうな晴天のように』
《埼玉公演》|日程:2020年12月26日(土)、27日(日)|会場:富士見市民文化会館キラリ☆ふじみ マルチホール
《京都公演》|日程:2021年1月8日(金)、9日(土)|会場:THEATRE E9 KYOTO